2021.11.01

Independent Trading Companyインタビュー

弊社がアジア唯一の正規代理店を務めるIndependent Trading Company

オーナーのブラッド・ランボーさん、そして息子のテイラーさんにINDEPENDENTの歴史や今後の商品戦略について、インタビューを行いました。

-まずはじめに。Independent Trading Companyの歴史についてお聞かせください。

オーナーBrad Ramboの息子Taylor: Independent Trading Companyは、1987年に私の父親であるBrad Ramboによって設立されました。当時は、サーフ、スケート、スノーなどのブランドからカスタムオーダーを請け負っていましたが、会社が成長するにつれて、取引先のブランドは、品質をそのままに無地アイテムの在庫販売を望むようになりました。そこで、私たちは無地のヘビーウェイトフード(品番:IND4000)を少量から在庫するようにしたんです。今となれば、私たちの会社は無地の在庫を持つ商品ラインナップが豊富なアパレルメーカーとして知られていますが、実は今でも最初の事業であるカスタムオーダー事業は健在ですし、得意でもあるんですよ。それに、私たちはカスタムオーダーから沢山のインスピレーションを得て、ブランドの皆様がクールでユニークな製作をしてもらえるように、生地、カラー、装飾を提供しています。

-オーナーのBradさんが、アパレルビジネスを始めたきっかけは?

オーナーBrad Rambo(以下Brad): 私がIndependent Trading Companyを設立する前は、Eastern Diamondというアパレル企業で働いていました。おそらく、この会社がアメリカで初めて中国からスウェット商品を仕入れた企業だと思うんですが、1980年代当時は、フード付きのプルオーバーとサイドポケット付きのクルーネック6~7色を輸入し、顧客からの受注もS2枚、M2枚、L3枚、XL4枚の2ダースをセット販売といった選択肢しか設定していませんでした。(後に、顧客からは違う受注方法を求められるようになりますが)今思えば、当時の社長は私が今まで会った人物の中でも、とても賢い方で勤勉なビジネスマンであり、立ち止まることを知らない情熱的な人だったことは確かです。

-Bradさんは、Eastern Diamondでは、主にどのような仕事をされていたのですか

Brad: 私は、Eastern Diamondの唯一の営業マンでした。この会社についてお話しますと、まず、80年代のアメリカのスウェットシャツ工場では、ものすごくベーシックなスウェットシャツを製造していたんです。例に挙げると、Hanes、Jerzees、Pannill、Fruit of The roomなどは、ほとんどがライトからミディアムの50%コットン50%ポリエステルのブレンドを販売していました。一方で、Eastern Diamondは、ヘビーウェイトの80%コットン20%ポリエステルで、より良いフィット感と細やかな縫製を実現し、業界を席巻しました。瞬く間にほとんどのサーフショップやパシフィック・サンウェアストア、ノードストロームといった店頭には、ブランドのロゴを入れたEastern Diamondのボディが使用されました。

-Eastern Diamondでの営業は順風満帆だったわけですね。

Brad: ビジネスは順調だったのですが、Eastern Diamondの事業は、スウェットシャツのフードプルオーバーとクルーネックの2スタイルに、カラー7色を在庫することでは優れていたものの、顧客からのカスタムの要望(カラー/スペック/ラベル/装飾)には、対応できないでいました。後に、カスタムオーダー事業をスタートさせるのですが、同時に受注時のミスや出荷遅れといった様々な問題が起き、顧客の要望に私たちの技術やサービスが追い付いていないことが明らかになりました。Eastern Diamondでの営業は順風満帆だったわけですね。

-カスタマイズ事業の難しさを知った?

Brad: そうですね、苦労の連続でした。それでも、私は営業マンをやめる気はなく、そうこうしている間に、妻のウェンディとロサンゼルスのガーデングローブという町に最初の家を$125,000で購入し、長男テイラーを授かりました。しかし、それは様々な問題を抱えている会社の従業員である私には最適なタイミングでなかったことは十分に理解していたんですが…。度重なるカスタムオーダーのミスにしばらく悩みながら仕事を続けていた時、中国の主要工場の1社が私に助言をしてくれました。「直接顧客へコンタクトを取り、意見をしっかり聞いてやった方がいいのではないでしょうか?」と。彼の名前は、Xinさんといって、今では30年来のビジネスパートナーです。正直なところ、時の経過と共に彼とはますます関係は良くなっていますし、ほぼ同じぐらい歴史を刻んできた他の4つの工場とも協力し合って現在に至ります。Independent Trading Companyは、中国とパキスタン、他の海外のパートナーと良好な関係を築いています。それは、過去に様々な障害を私たちとパートナーが乗り越えてきたからこそ築くことができた関係だと言えます。

-Independent Trading Companyの商品について教えて下さい。たしかオーナーのBradさんはサーファーだと思いますが、Independent Trading Companyがサーフィンやスケートボードといったブランドから支持されているのは、Bradさんのライフスタイルが影響されていますか?

Brad: おっしゃる通り、間違いなく私たちの製品は、私たちのライフスタイルであるサーフィンからインスピレーションを得ています。何より、私たちが顧客のファンでもありますから、彼らのニーズに合わせて親密にサポートし、ブランドからのリクエストでカラーバリエーションを増やしたり、新しいスタイルを作っています。先ほどもお話しましたが、私たちは、在庫する事業より以前にカスタムオーダーの事業をしていたので、さまざまな観点から顧客のニーズを読み解くのが得意なんです。以前までお客様は、サーフィンやスケートボードのブランドが中心でしたが、現在はそのような境界線はなく、幅広いブランドから支持を受けるようになりました。それに、現在は、私の息子たちが次世代を担うべく、新商品の開発に邁進してくれています。彼らがお客様の声に耳を傾け、時代を超えても長く愛されるスタイルを取り入れることで、Independent Trading Companyの商品開発は大きく前進しました。また、会社の従業員全員がサーフィンをはじめとするアウトドア・アクティビティを愛していますから、間違いなく、それらのカルチャーから会社全体がインスピレーションを与えてもらっています。Independent Trading Companyの商品について教えて下さい。たしかオーナーのBradさんはサーファーだと思いますが、Independent Trading Companyがサーフィンやスケートボードといったブランドから支持されているのは、Bradさんのライフスタイルが影響されていますか?

-例えばサーファーやスケーターといったストリートファッション以外ですと、どのような客層に人気ですか?具体的にブランド名など教えていただけたら嬉しいです。

Brad: 私たちの製品は、すべてが装飾されるように作られていて、主な取引先は、ブランドやスクリーンプリント会社です。そのブランドの多くは、サーフィンやスケートボードですが、もちろん、それ以外のブランドもありますよ。例えば、スポーツチーム、カークラブ、リゾートショップ、カレッジストアなど。人物でいうと、ミュージシャン、フライフィッシャー、ロッククライマー、海釣りの釣り人、Youtuberなど。使用してくれているブランドでいうと、Nike、Disney、Polaris, Hurley、Obey、Salty Crew、 Staples、Hot Topic、Tilly’s、 Pacific Sunwear、Live Nation、Fanatics、Nintendo、Activision、Blizzardなどです。

Independent Trading Company のスローガンは、「QUALITY SWEATSHIRTS」です。その言葉の通り、私たちの顧客には、あなたの製品のファンが沢山いますし、良いフィードバックを頂けています。設立から33年。これまでを振り返られていかがですか?Brad: 嬉しいお言葉ありがたいです。お蔭様で、工場との関係はとてもしっかりしていますし、お客様や従業員の関係を大切にしていることは、自分たちの誇りでもあります。私も子供たち3人全員が今ここで働いていますし、従業員の何人かは親子で一緒に働いています。それに、私たちの最大の顧客は、長い年月お付き合いのある会社が多いです。スローガン通り、私たちの目標はブランドが自信をもってロゴを飾れるように、高品質な衣服を作ることです。手を抜いて品質を下げることは簡単ですが、時間と労力をかけて、より高品質なものを作ることを心がけています。過去33年間、私たちは、従業員や販売先のブランドやプリント会社、そして工場と長期に渡って関係を築いてきました。これらのすべての関係性はIndependent Trading Companyの製造設備は、素晴らしいと自画自賛できるほど、私たちを助けてくれました。それに、(品番:IND4000)を製造する工場は、33年間同じ建物内で毎日IND4000を製造してきました。これこそが、品質の一貫性を保つ源であると信じています。Independent Trading Company のスローガンは、「QUALITY SWEATSHIRTS」です。その言葉の通り、私たちの顧客には、あなたの製品のファンが沢山いますし、良いフィードバックを頂けています。設立から33年。これまでを振り返られていかがですか?

-ロングビーチの展示会に行くと、いつも新しいコレクションが見られるのを楽しみにしています。来年(2022年)の新作のデザインを教えて下さい。

Brad: 私たちもロングビーチの展示会は大好きです。来年もいくつかの新しいスタイルとカラーをリリースしますが、ここ2年間は想像以上に忙しく、新作は例年より少なくなる予定です。私たちの最優先事項は、顧客に信頼してもらえるように、顧客が必要としている製品を在庫しておくことですが、現在、非常に多くの需要がある状態です。特定のアイテムの在庫を確保するのが、想像をはるかに上回る困難に直面する時もあります。もちろん、それに対応させていただき、既存のスタイルをより良くして、そこから新たに追加をしていきたいと思っています。2022年の新作はいくつかあります。例えば、厚手のキャンバスワークジャケットにバイカーベスト。それに、既存のアイテム(フリースパンツとショーツやピグメントダイのフードとクルーネック、そしてIND4000のDUCK CAMO)などに新しいカラーが追加されます。あとは、レディースのウェーブウォッシュコレクションからフリースショーツもリリースしますので、お楽しみに。

-言うまでもなく、IND5000P、IND5000C、そしてIND4000は、ビアトランスポーツでも人気の商品なのですが、ここ日本では、スウェットシャツとパンツのセットアップが最近は人気です。ヘビーウェイトのスウェットパンツは、今後発売予定はありますか?

Brad: 現在(品番:IND5000)の更なる拡張に取り組んでいます。来年夏の終わりにフードとクルーネックにマッチするようなパンツも発表する予定です。

-現在進行中の新しいアイテムはありますか?もしあればセールスポイントを教えて下さい。

Brad: 1つは、シェルパ/ポーラーフリースジャケット。そしてハイキングスタイルのショーツも来年リリースされます。現在進行中の新しいアイテムはありますか?もしあればセールスポイントを教えて下さい。

-昨年はCovid19で世界中が変わった年でした。アパレル業界もその1つです。
どのようにこの困難を乗り越えられましたか?

Brad: Covid19以来、これまで直面したことのない多くの課題が発生し、世界中で不確実な事ばかり起こっていました。それでも幸いなことに、私たちは、継続して衣類を作り続けることができました。幸運にも中国の工場は、大きな遅延など発生せず、倉庫も運営可能な状態でした。一部のメーカーさんたちは、生産に遅れが生じたり、ロックダウンやCovid19関連の逆風にさらされるという経験をし、それが落ち着いてきた頃には、衣類が不足するという事態に陥りました。皮肉にも、これによって、私たちは市場の一部を埋めるために大きく成長できたと感じています。多くの新入社員を採用し、製造能力を大幅に向上させましたが、その反面で、今は少し落ち着きましたが、綿花価格と送料の高騰、大幅な遅延など常に多くの課題は山積みで、他にも日々取り組んでいる問題が多くあります。しかし、私たちのチームは、このような問題に直面した時に、常に良い解決策を見つることができます。そのおかげか、難題が起きても常に私たちに有利に働くようです。

-ここ日本でも、在宅勤務の増加や人々のライフスタイルの考え方の変化で経済は大きく変わりました。アメリカの現状をお聞かせいただけますか?

Brad: Covid19から人々のライフスタイルの変化は、いくつかの業種で感じられましたし、有益であった分野もありました。Covid19が広がった当初は、小売販売はブランドにとって厳しいものでしたが、オンライン販売がその厳しさを補う場合もありました。私たちは、以前なかったような新しいブランドが立ち上がるのも見てきましたし、リゾート業界では、アメリカ国内への旅行者が増加しています。一般的には、私たちのようなアパレル業界は、Covid19後、売上が伸びてきています。

-環境問題について。日本は世界と比較してもかなり遅れを取っています、欧米諸国では、「サステナブル」という言葉が生活の一部にありますが、今後ファッション業界はどのように変化すると思いますか?

Brad: Independent Trading Companyの工場は、より環境に配慮するための措置を講じており、全ての製造法にWRAP(世界中で安全、合法、人道的、倫理的な製造を促進することを目的とした組織)の認定を受けています。工場は、常に生産のすべての過程で太陽光発電を追加することを推奨していますし、カスタムオーダー用にオーガニックコットンやリサイクルポリエステルの衣服の製造もしています。私たちは、何年も前からオーガニックコットンの製造ラインを持っていましたが、どうしても販売価格が高額になるため、製造を中止していました。しかし、市場でもサステナブルへの取り組みが求められるようになって来ているので、今後私たちが取り組みたい事業の1つとなっています。

-このパンデミックが終わったらやってみたいことは、何かありますか?

Brad: パンデミックが終わっても日々成長する以外のことは、私たちは特に変わらずにいつも通りに運営するつもりですが、年末年始にペンシルベニアで新しい最先端の倉庫が完成予定です。将来的に渡り、快適に出荷することを可能にしてくれますし、皆さんの為にもっと多くの在庫を確保することができます。

-最後に、Independent Trading Companyのファンの皆様へメッセージをお願いします。

Brad: いつもIndependent Trading Companyをご愛顧下さりありがとうございます。そして、ビアトランスポーツをはじめ日本の皆さんにお会いできることを心待ちにしています。今後ともよろしくお願いいたします。最後に、Independent Trading Companyのファンの皆様へメッセージをお願いします。

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