WORKS WITH_Silk Printing Service

福岡のローカルから独自の存在感を放つシルクスクリーンプリントファクトリー

九州一の大都市、福岡県の中心部から電車に揺られること約15分、どこか昭和の風情が残りアットホームな雰囲気がある井尻駅の商店街を抜けた先に軒を連ねる”Silk Printing Service”。

音楽、フード、ストリートなど様々なカルチャーに精通した店主ヨシロウさんが営むシルクスクリーン専門のプリント工場だ。

お店の周りの個人商店や学校、居酒屋など地域に根ざしたプリント工場である一方で、カルチャーへの造詣の深さと確かな技術で福岡県のみならず全国にファンを持つ。

扉を開けた瞬間から一目でわかる職人の工場といった雰囲気の1階に目を奪われつつ二階に上がると、
シルクスクリーンプリントのアーカイブが壁一面に額装されて飾られている。

また、店主ヨシロウさんの趣味でもあるヴィンテージ/アンティークの食器類も所狭しと陳列されており、一見相まみえないような物一つ一つが綺麗にまとまり、独特でいてクールな空間を創りあげている。

遠くまで来たのにどこか落ち着く、ヨシロウさんの人柄が反映されたような空間がそこにはある。

この道20年以上のヨシロウさんが営むSilk Printing Serviceと、こちらも福岡のみならず全国を股にかけ活躍するデザイナーSPECDEE氏の協力の元、ビアトランスポーツがBEIMAR社に別注をかけた新作3型とのコラボレーションが実現した。

どこかスポーティな香りのするデザインや美しい曲線が魅力的なデザインと、細く細かいデザインながらシャープにラインが際立つプリント技術も相まって、より一層ジャケットの個性が際立って見える。

製版からプリントまで一貫して一人で行うヨシロウさんの仕事ぶりは、まさに1枚1枚を丁寧に刷り上げる職人といった印象を受けた。

展示会後に行われた本コラボレーションを記念したパーティでのヨシロウさんのライブプリンティングの様子も紹介しようと思う。